たまりば

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プロフィール
オレンジの朝
オレンジの朝
「八王子・認知症の正しい理解と予防の会」代表。
認知症家族の視点。
コミュニティビジネス・コーディネーターの視点。
いろいろと織り交ぜながら地域社会の課題や
高齢期の生き方を考えています。
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Posted by たまりば運営事務局 at

2012年07月04日

無料公開講座 「認知症・脳梗塞の予防と治療」 が今週末!

東京医科大学八王子医療センター提供による
無料の公開講座です。

認知症の講演会では、医師の専門により微妙に
アプローチが違います。
前に聴いた医師の説明でピンとこなかったものが
別の医師の説明により
「あ~、あの時の話はこういうことかぁ・・・」
と、妙に納得がいったりするのです。
なので、回数をこなすことが大事です。

お医者さまは時おり専門的な説明が多いので
一般の私たちには
「もっと噛み砕いて説明プリーズ!」
と感じることもシバシバあります。

認知症の講演会は増えてきてはいますが
案外探すのは大変なのです。
お近くの方はよい機会かもしれません。


南里先生のお話は一度お聴きしたことがあります。

「えぇ~栄養障害から認知症になるの?」

そうなんです!!
日頃、家族の食事を担っている方は責任重大ですよー!


「認知症・脳梗塞の予防と治療 ~いつまでも元気でいるために~」

【講師】 南里 和紀(なんり かずのり) 神経内科 教授、副院長

【日時】 7月7日(土)15:20~16:50

【会場】 学園都市センター イベントホール 
      (JR八王子駅北口駅前 八王子スクエアビル 12階)
【定員】 216名

 高齢になるにしたがい脳は老化して認知症、また脳梗塞などの
 脳血管障害を起こすことがあります。

 高血圧、糖尿病、腎障害などがありますと、脳虚血を合併し 
 脳障害は加速してしまいますし、偏食がありますと、ビタミン不足
 がおこり、脳障害が進行するといわれています。

 また、橋本病や膠原病などの自己免疫異常も脳障害の原因
 となります。
 認知障害や脳梗塞などをおこす脳の老化の原因、その対処法
 について概説いたします。


 (受講生へのメッセージ)

 物忘れや歩行障害を年のせいとあきらめず、いつまでも元気で
 いられるように老化予防に取り組んでいきましょう。

   


  • Posted by オレンジの朝 at 03:12Comments(0)認知症について

    2012年07月03日

    「高齢者は暮らしていけない」

     
    いったいどんな社会に生きているのか?
    2年前、親の介護に直面した時の違和感。
    ポジションが定まらないような気持ちの揺れ。
    私は何を知っておけばよいのだろう・・・
    そんな時、手に取った本です。

    「高齢者は暮らしていけない」 
     ~現場からの報告~
     結城康博/嘉山隆司 編著 (岩波書店)   ※写真はアマゾンから借用

    結城康博氏は淑徳大学准教授
    (社会福祉士・介護福祉士・ケアマネジャー)

    この本は、私にとって非常に大きな衝撃でした。
    現場からの声を読んでいると、誰が当事者になってもおかしくない。
    こんな高齢社会だったの?という愕然たる気持ちになる。

    でも「人と人とのつながり」というセーフティーネットの考えは
    コミュニティビジネスが大きく期待できる役割なのだと痛感。
    そこに参入する人たちが増えればなぁ・・・

    (あとがきから引用)

    高齢者の「格差」「貧困」問題はあまり周知されていない。
    社会保険や福祉制度でなんとかカバーされていると
    思われているのかもしれない。

    政治の役割は大きいが最終的には国民一人ひとりが
    どのような国にしていきたいと、それこそが問われ、
    考えることが求められる。

    人生の最期を迎えるにあたり、誰もが平等な人生だったと
    思える国になってほしいものだと、切に願っている。

    (引用終わり)


    以前、結城先生に質問したことがあります。
    「認知症患者にはメンタルケアがないのですか?」

    「それは社会保障制度とは別にケアの各論なので・・・」

    いろんなことがまだまだなのだなぁと、ガックリきた覚えがあります。
    いずれにしてもこの本は参考になります。
    図書館で借りてみてください!  


  • Posted by オレンジの朝 at 04:59Comments(0)「老い」と「介護」

    2012年07月02日

    「団塊世代は見ないわよ」 ブログ講座最終日

    過去記事「誰に向けて書くのか(1)」でも触れましたが
    ブログ講座3回目、最終日でした。

    取り組んでいるブログに対してアドバイスを頂きます。

    「団塊世代だから言うけれど、団塊世代は見ないわよ」

    率直なご意見です。
    まだ試行錯誤しながら書いているので、こうした段階で
    いただけるアドバイスはとても貴重なのです。
    (ちょっと痛いけど)

    う~む。やっぱりそうなのかなぁ。
    実は、つい最近も団塊世代と色々話をしたのですが
    つくづく「興味薄し・・・」と感じていたからです。
    なので、またしてもダメ押しをされたような。

    まぁ、興味が無いというと正確ではないかもしれません。
    どちらかというと「今からそんな心配してどうする!」
    という印象です。
    本来、やっとセカンドライフを楽しむ時が来たのですから
    それは当然と言えばそうなのです。

    「団塊世代、団塊世代って言うな!」という声もあり~。
    なので、下の世代としてはつい遠慮がちになります。

    「不安を煽るな」という声もあり~。
    そんなに擁護される存在でもないくせに~(ちょっと減らず口調)

    「余力のある世代が踏ん張らないと、後の世代はもたないよ・・・」

    元気な高齢者が、少し困った高齢者を支援する社会にならないと
    それぞれの世代の生き方ができなくなってしまうような予感も。

    さぁ、もう少しブログも工夫しなければ!というところですが、
    今日のところはコチラをご覧くださいませ!
    (我が国の人口ピラミッド:総務省統計局)

    ついでにコチラも!
    (NHK首都圏ネットワークより
    「人手不足の介護施設の担い手を高齢者で」 )

    最後に登場する淑徳大学の結城康博先生。
    そうそう、先生の本を紹介するのを忘れていました。
    それはまた次回。

    ブログ講座でお世話になった講師のお二人。
    そして受講生の皆さま。
    本当にありがとうございました。
    そしてこれからもよろしくお願いいたします!  


  • Posted by オレンジの朝 at 03:52Comments(2)CBの視点

    2012年07月01日

    「オヤノコト. エキスポ2012」

    今年後半の始まりです。
    前半に始めたこと。皆さまも色々と
    おありになると思いますが
    ちょっとでも前に進むことを願って!

    さて、7月14日(土)・15日(日)の両日
    第5回「オヤノコト. エキスポ2012」
    開催されます。参加費無料。
    場所は東京国際フォーラムです。
    (最寄駅・有楽町)


    コンセプトは
    「見て」「聞いて」「話して」知ろう、オヤノコト
    親、家族、自分たちの“これから”を守るヒントを提供します。


    出展企業も多いのですが、お役立ちセミナーが充実しています。

    写真はこのイベントのガイドブック「オヤノコト.マガジン」。
    コチラで手に入ります。
    メンバー会員になると送付していただけるようです。
    私はもっぱらイトーヨーカドーの「あんしんサポートショップ」
    手に入れます。
    いろいろな介護用品や、シューズなどもあり充実しています。

    「介護なんてまだまだ・・・」という方も知っていて損はありません。
    そうそう100円ショップでも介護用品を置いています。
    防災時にも役立ちそうなものがあったりするんですよ!

    「こういったものになるべくお世話にならないように。
    そう自分に言い聞かせるために知っておくんだよ」

    お聞きした時は深い言葉だなぁと思いました。
    でも便利なものは利用させていただいて
    健康寿命を維持できるようにしたいものです。

    なかなか自分には・・・と思うものもありますが、
    介護のことを考えるよいきっかけになると思います。
    ぜひ参加してみてください!  


  • Posted by オレンジの朝 at 02:58Comments(0)「老い」と「介護」

    2012年06月30日

    視える化によって、より人は動く


    「野田はNOだ!」 大人たちに交じって小さい子も一生懸命歩きます

    先週に引き続き、首相官邸前で行われた抗議行動に参加。
    「大飯原発再稼働反対!」の声があちらこちらから響き渡ります。

    前回を上回る人の波。
    上空には数機のヘリコプター。
    さまざまな手作りのプラカード。

    幼い子ども連れの若いお母さんたち。今回もたくさん見かけました。
    居ても立っても居られない気持ち。
    突き動かされるように、この場に集まったのかもしれません。

    「あなたはいくつ?」(何か月かな?)
    デモ最年少記録。私の心のギネスブックに載せますね!

    さて「視える化」です。
    放射能という視えない危険なものに、私たちは日々さらされています。
    人は視えない問題は先送りしがちです。

    これだけの情報社会ですが、先週の4万人のデモを
    まったく報道しなかった報道機関もあるとか・・・。
    各々の視える状態になるまで、そうとうな時間も必要です。

    今回の抗議行動。活躍したのはツイッターやフェイスブック。
    視える化もさまざまなアプローチがあります。

    一部の人はかなり熱く思いの丈をぶつけていました。
    その一方、とても冷静に訴えている人が多いように感じます。
    団体や組織というより、私のような個人参加者が目立ちます。

    「個」として行動することは、「自分の意志を確認する行為」
    かもしれません。
    自分が動くためには、社会がどの方向に動いているのか。

    私のように具体的な動きが視えてきてから、それに乗っかる人も
    もちろん多いと思います。
    視える状態にまで持っていく人たちに頭が下がります。
    また、もっと先にはどんな状態が待ち受けるのか想像することも
    大事かもしれません。(踊らされないような自己チェック!)

    まず、ポイントは具体的な動きが視える状態になったとき、
    アプローチが多少違っても同じ方向に向かう人たちが
    つながるということです。

    私の抱えている課題(認知症や介護など高齢期全般)は、
    当事者だけの問題(自助・自己責任)となりがちです。

    人びとに視える状態になるまで、なかなか持っていけない。
    つまり表面化しにくいので、問題を共有することが難しいのです。
    そして対象が高齢者ですから、情報をキャッチすることが
    とても不得手な人たち。

    社会のサポート(支援)が、そうした情報の狭間にいる人たちに
    視える状態になれば良いのですが、それとは逆に
    支援につながらない人たちが溢れ出すような、
    そんな視える状態はちょっと困るのです。

    今回の抗議行動を3月から企画した青年。
    介護職員さんだそうです。
    彼には、この先の状況がより切実に視えているのだと感じます。
    「困っている人を置き去りにできない」
    こうした苦悩が増えていかないためにも、事前にできることが
    きっとあると思います。

    参加者は主催者発表で20万人。
    それぞれの想いが、この国のトップリーダーに届くことを祈って。



      


  • Posted by オレンジの朝 at 03:48Comments(0)反原発抗議行動

    2012年06月29日

    「幸せなまちづくり考in多摩」

    ご存じの方も多いのではないかと思いますが、
    イベントのお知らせです。

    7月8日(日)、公益財団法人 さわやか福祉財団主催
    「幸せなまちづくり考in多摩」が開催されます。

    チラシはこちらをご覧ください。

    私が注目しているのは、第一部ふれあいトーク
    「ためされる地域力」のパネリスト
    天本 宏氏(医療法人財団天翁会理事長)です。
    認知症ケアの専門的な支援を行っています。
    隣接する八王子市民もかなり受診されているようです。
    (我が家も近かったらなぁ・・・認知症の専門医・ケアスタッフが
    いかに少ないか!)

    さて、前々回、地域医療に関わる医師たちが盛んにこんなことを
    言うようになったといくつかご紹介しました。
    そのうちの一つ。
    「長寿社会です。ご自分の90歳の時を考えてくださいね。
    あなたはいったいどこで生活をしているのかをですよ!」


    こう発言されたのが天本先生です。
    某病院主催のイベントでパネリストのコーディネーター役を
    されていました。
    5分くらいデータをもとにお話されましたが、
    「私たちは知らな過ぎる・・・」
    ガツンとやられた感がしました。


    八王子市民も参加できるのかなぁと思っておりましたら
    昨日、参加可能なハガキが届きました。
    当日の様子はまた後日。
    まだ申し込みに間に合うかもしれませんので、
    お急ぎご検討くださいますように!

    第二部のドキュメンタリー映画も観たかったものです。

    「幸せな時間」

    「老い」を見つめることは、地域社会を見つめること。
    そんな風に思っています。

    上映館が少ないのでとてもよい機会です。ぜひ!  


  • Posted by オレンジの朝 at 03:47Comments(2)CBの視点

    2012年06月28日

    リアルな講座 「後悔しない最期の時の迎え方」


    現在発売中の多摩らび74号

    健康情報のページに紹介されています。

    考えていますか? 自分の人生の「終わり方」 
     立川在宅ケアクリニック 井尾和雄先生にきく

    前回も触れましたが、地域医療に携わるお医者さまたちが
    終末期について考えましょうと言い始めています。
    井尾先生もそのお一人です。
    記事にもありますが、4月からの一年間、
    毎月講座を開催されています。
    毎月ですよ!
    私は5月にキャンセルが出て参加することができました。
    井尾先生の覚悟が伝わってくるかのような内容でした。


    この講座では、私が懸念している課題がジャンジャン出てきます。
    「私が過剰に心配性ということではなかったんだ!」
    という複雑な安心。そして、
    「避けて通れない現実に、目を背けていては間に合わない!」
    という危機感。
    そう、この講座はとてもリアルなのです。
    何を知っていればよいのかが、いっさい隠し事なし!

    必死にメモったノートからいくつかご紹介します。

    「何かあれば救急車は間違っている。悲惨な最期になる」

    「見るからに老衰の人まで救急車で運ばれてくる」

    「救急車⇒助けての意思表示⇒病院は助ける処置をしてしまう」

    「ゴールを考えてどう介護するのかのプランがなければダメ!」

    「尊厳死協会はムダ。誰に頼むの?ペーパーを医師に見せて
    通用するの?救急車に乗って尊厳死させてくれはないでしょう」


    はずかしながら「多死社会」という言葉を知ったのも
    先生のご著書でした。



    ぜひコチラのニュースレターもご覧ください。

    本気の医師たちが奮闘しています。ぜひご参加ください!

      


  • Posted by オレンジの朝 at 02:39Comments(0)医療を考える

    2012年06月27日

    終末期医療は「当事者本人が決めてほしい」

    10日に行われた全国医師連盟のシンポジウム終了後に
    出された声明です。

    (ニュース記事から抜粋)

    終末期医療について「全医連の中でも、年齢や人生経験、
    そして信仰する宗教なども相まって、これという決断、提言、
    ガイドラインを出せる代物ではない。
    『当事者本人が決めてください』というのが、今のところ、
    みんなが一番幸せになれる選択肢ではないか」と述べ、
    この日のシンポジウムを総括した。


    この声明に先立ち下記のシンポジウムが行われました。

    「大量死時代の終末期医療・看取りはどうあるべきか」

    このイベントのお知らせ文です。  続きを読む


  • Posted by オレンジの朝 at 03:12Comments(0)医療を考える

    2012年06月26日

    第二の認知症「レビー小体型認知症を知っていますか?」


    (紀伊国屋書店HPよりお借りしました)

    講演会「レビー小体型認知症を知っていますか?」
    参加してきました。
    講師はこの病気の発見者でもある小阪憲司先生。
    会場内では「レビー小体型認知症家族を支える会」
    無料相談も行われていました。

    3大認知症は何かご存じですか?

    以前は、1.アルツハイマー型認知症
          2.脳血管性認知症 
          3.レビー小体型認知症

    の順番でした。現在は順番が逆転しているそうです。

          1.アルツハイマー型認知症  50%
          2.レビー小体型認知症     20%
          3.脳血管性認知症       15%
          4.その他             15%

    レビー小体型認知症は推計で64万人!
    その患者数にも驚きですが、これだけ多いのに私たちは
    この病気についてどれだけ知っているでしょうか。

    小阪先生は初診時に最低2時間はかけるそうです!
    過去の受診歴や服薬の情報など、事細かなものも見逃さない
    という姿勢を感じます。

    なぜか?それは誤診も決して少なくないからです。
    初期症状は「幻視・妄想・うつ」です。大きな寝言も特徴です。
    もの忘れは後から出てくるので、診断を見誤ることも多いそうです。
    また、パーキンソン病とは兄弟のような関係です。
    (治療法はかなり違うとか・・・)  続きを読む


  • Posted by オレンジの朝 at 04:03Comments(0)認知症について

    2012年06月25日

    認知症早期在宅ケア

    高齢期に関わるニュースが続いていて、なかなか考察する時間が
    取れないのですが忘れないうちにご紹介します。

    17日、読売新聞朝刊の一面に大きな見出し。

    「認知症 早期在宅ケア」 専門家派遣 長期入院防止へ

    ≪読売オンラインから引用≫

    急増する認知症に対応するため、厚生労働省は来年度から新たな認知症対策に乗り出す。

    専門職による訪問チームが発症初期から関わることで、自宅で長く暮らせるようにするのが狙い。
    症状が悪化して、精神科病院へ長期入院することも防ぐ。
    5か年の整備計画を策定し、自治体が作る医療・介護計画にも反映させる。

    新対策の柱の一つが、看護師や保健師、作業療法士など、
    認知症を学んだ専門職による「初期集中支援チーム」の創設だ。
    チームは、全国に約4000か所ある自治体の介護相談窓口などに
    設置する。

    認知症が疑われる高齢者宅を訪問し、本人や家族の生活状況を聞き取り、医療機関を紹介する。
    本人の理解力が残る初期のうちに、症状の進行の見通しを説明し、
    財産管理や介護サービスの アドバイスを行う。火災予防のため、
    ガスコンロを電化式に変えるなど、生活環境も整える。
    家族への心理的なケアも行う。

    (2012年6月17日03時01分 読売新聞)

    新聞記事ではもう少し記事が続きます。

    さて、「これを担う人材はどこに?」と思うのですが、
    赤く記したところが私のキーワードです。  続きを読む


  • Posted by オレンジの朝 at 16:07Comments(0)認知症について

    2012年06月24日

    連携というけれど・・・

    前回の「おっくうな世代」とも関連しますが
    連携(つながり)についてです。

    高齢期の課題と向き合っている市民団体ですが、
    若い世代はなかなかお目にかかれません。
    なので、対象を高齢者として連携を考えてみます。

    例えば、ずっとキーパーソンで活動してきた人が急に
    「おっくうな世代」へと変遷するのが75歳だとすると、
    自発的に行動してきたことから、誰かのお膳立てに
    乗っかりたくなるのです。

    そして、キーパーソンの代わりになる人物がいない場合は、
    団体の活動が停滞しはじめます。

    少し話が変わりますが、
    八王子市には「市民企画事業」というものがあります。
    これは地域の課題の解決や、よりよい市民生活の実現のために
    自ら企画立案し実施する事業について市が経費の一部を
    補助するものです。

    ここ数年、一般席からプレゼンの傍聴をしてきました。
    そこでかならず審査委員から指摘されるのが、
    「同じような課題を持つ組織との連携を模索するように」です。

    私もアンケートに「こんな団体との連携はどうですか?」
    と書かせていただいたことがあります。
    第三者からは「そうした方がきっといいはず!」ということも
    いざ当事者となってみるとそれは難しい状況です。

    当会も認知症だけではなく、高齢者全般の課題として
    より広く考えていこうともがいておりますが、
    おなじ課題を持つ市民団体に声掛けをしても、
    あまりよい反応がありません。  続きを読む


  • Posted by オレンジの朝 at 04:20Comments(0)CBの視点

    2012年06月24日

    おっくうな世代

    CB(コミュニティビジネス)を学んだ当初。
    あまりピンと来ていませんでしたが、

    「フットワークが重くなる年代は70代から」

    確か、そう聴いた記憶があります。
    もちろんガンガン行動する70代もいらっしゃいます。
    ですが、やはり少数派です。

    「地域づくりには最低でも10年はかかる」

    よく言われることですが、継続した活動にするには
    リタイアしてほどなく地域デビューへと移行するのが
    長く活動できる目安となるようです。
    見方を変えると、いずれはトーンダウンすることを見据えて
    上手に世代交代したり、外からの風を入れるということ。
    でも「言うは易く行うは難し」ですよねぇ。

    バイタリティーのある80歳の女性から伺ったことがあります。

    「73歳で徹夜してもなんてことなかったのよ~。
    でも、75歳になったときにガクンときたの!
    それからあっという間よぉ・・・」(ちょっと淋しげなお顔でした)

    現在の70歳といっても、まだまだ好奇心旺盛です。
    雑誌のタイトルではありませんが、いきいきしています。
    それがある日突然、体調をくずすことが重なった時、
    メンタル面と身体の変化が自分の思うようにならない・・・。
    そう、私の母も自分の「老い」と向き合うのが75歳からでした。  続きを読む


  • Posted by オレンジの朝 at 03:47Comments(0)CBの視点

    2012年06月23日

    平日の夜に4万人!



    昨夜、首相官邸前で「大飯原発再稼働決定を撤回させましょう!」の抗議行動に参加しました。
    主催者側の発表では参加者4万人とのことです。
    (警視庁の発表では1万人。この差はわかりません・・・)

    あらたに検討しているデイサービスの施設見学をしてきた後で、
    気分は「ちょっとくたびれたなぁ」状態。
    でも気持ちを切り替えて行くことにしました。
    電車では爆睡していたので、乗り換えを間違えたりして遅れて到着。
    地下鉄の階段を上り始めるとすでに
    「再稼働反対!」のシュプレヒコールの嵐!そして人の波・波・波!

    今夜はさまざまな市井の人々が参加されていました。

    キャンドルを灯したシスターたち。
    会社帰りのサラリーマン。
    幼稚園の先生たち。
    小さなお子さんを二人抱えたご家族。
    お父さんに抱っこされていた女の子。
    後ろにいた見知らぬお兄さんがリュックからごそごそ。
    キャンディーをもらっていました。
    「再稼働反対!」という手拍子がずっと続きます。
    大人たちの大きな声にも泣かなかったね。

    幼いあなたも時代の目撃者。
    けっして傍観者ではないのですね!

    冒頭の写真で高々とポスターを掲げているのは
    たぶん小学生くらいの女の子。

    後ろにいる私の背筋がピンと伸びました。
    子どもたちの未来に向けてのまっすぐな姿勢。
    経済も大事かもしれないけれど、選挙権のない子どもたちが
    必死に向き合っている、その現実。
    ここにも「けっして忘れてはいけない日常」がありました。

    ポスターは見覚えのあるイラストレーターのもの。
    何人かの方も掲げていました。
    その中のお一人に
    「作家のお名前はどなたでしたか?」と聞くと
    「奈良美智さん!来週も来てね!」
    一枚いただいちゃいました。感謝!








      


  • Posted by オレンジの朝 at 03:05Comments(0)反原発抗議行動

    2012年06月22日

    誰に向けて書くのか (2)

    「自分に対する決意」というとちょっと大げさですが、
    会を立ち上げるというのは相当な決断が必要でした。
    それは多くの人から反対されたからです。

    「認知症の家族でありながら啓発までやるのはどうかと思う・・・」
    これは心配してくださった医師の一言。

    「多くの人は認知症なんて無関心。自分の家族だけ考えなさい」
    これも心配してくださった知人の一言。

    背中を押したのは母の一言。
    「老齢期の計画を立ててこなかった悔いが残る。まして認知症や介護に無知だった。自分のような経験を他の人にしてほしくない・・・」

    代表として名前を出すのですから、家族としての困惑はあったと思います。
    でもこれだけ患者が増えているのに、社会として対策が遅々として進まないことへの懸念。
    核家族で誰にも相談できない。支援につながらなず孤立している人たちも大勢いる状況。
    両親が直面してはじめて「高齢期に何が起きているのか?」という自覚を持ったのです。

    最近になってぽつりと母が言いました。
    「コミュニティ・ビジネスを学ばなければ、あなたはこうしたことは考えなかったんじゃない?」  続きを読む


  • Posted by オレンジの朝 at 04:17Comments(0)CBの視点

    2012年06月21日

    50歳を通過して考えたこと

    自分のブログで「私事ですが・・・」というのも何ですが
    昨日で50歳になりました。

    巷では50歳前後をアラフィー世代と呼ぶそうですね。
    ここ数年、親の介護がはじまって悩み多き日々でしたので
    自分の精神年齢はもしかしたら後期高齢者世代と同じかも!

    「ずいぶん歳取っちゃって・・・」なんて勝手に思ったりしています。
    なので「まだまだ若い人には負けないわ~」というアラフィー世代とは
    ちょっとかけはなれているようです。

    誕生日でも特別な一日を過ごすというイベントもなく
    ひたすら高齢者ウォッチングをしながら、高齢期を生きることを
    考えさせられていました。
    なぜか・・・。

    とある中核病院の老年科。
    待合室で大勢の高齢者に紛れて私はひとり座っていました。
    先月、父が服薬を開始した新薬の経過を報告する為です。
    順番がくるまでの1時間半、通り過ぎる人たちを見ていました。

    ご夫婦で来ている方。
    ご夫婦で義理のお姉さんを連れて来ている方。
    家族3人で来ている方。
    たった一人で来ている方。

    時折、入院されている方が車椅子で横切ります。
    「一生懸命生きてきた人たちがここに居る」そう感じた瞬間
    「私たちは幸せな社会に生きているだろうか?」
    と、思考がワープしていきました。
      続きを読む


  • Posted by オレンジの朝 at 03:54Comments(2)立ち位置の確認

    2012年06月20日

    誰に向けて書くのか (1)

    現在、「始めの一歩塾」のブログ講座(全3回)を受講しています。
    2回目が終わったところです。
    これまで三鷹、調布、小平、新宿、そして私の参加している多摩地域へと広がってきました。
    思い切って参加してみたものの、実はアナログ人間、とても苦労しております。

    講師陣は初歩的な質問にも懇切丁寧、抜群のフォローアップ。
    「へぇ~そうなんだぁ」と、いろんなことに目からうろこ状態です。
    一歩一歩はこきざみですが、毎日少しずつ世界が広がっていきます。
    久しぶりの緊張を伴う高揚感。
    あー、でも宿題をする時間はどうするの?
    捻出に追い立てられています。

    ということで、後日ちょこちょこ修正しておりますので、
    訪れてくださった皆さま、どうぞご了承くださいますように。

    さて、誰に向かって書くのか…です。  続きを読む


  • Posted by オレンジの朝 at 03:27Comments(3)CBの視点

    2012年06月17日

    認知症ケアセミナーで地域格差を知る



    11日、セシオン杉並にて「認知症ケアセミナー」が開催されました。
    社会福祉法人 浴風会 認知症介護研究・研修東京センター主催で、
    研究成果報告会として一般の人にも公開されています。
    3時間半という長時間の報告から、一部をご紹介いたします。

    認知症という病気は、まだまだ原因特定が難しい状況です。
    しかし、予防するには何が効果的かが見えてきています。

    最初の研究報告は、副センター長兼研究部長の須貝佑一先生。

    「見えてきた認知症予防への道筋」
    ~杉並区高齢者の調査研究事業から~

    9年継続の頭の検診でわかったこととして、3つ挙げられました。
    詳細は省きますが、まとめから引用させていただきます。

    (引用開始)
     ・高齢者の認知機能は衰える一方ではありません。
     ・軽度認知障害の人でも回復はありえるでしょう。
     ・物忘れの心配は杞憂のことも多く、相談が安心。
     ・頭を使う日常と運動は認知レベル維持、向上に役立ちそう。
    (引用終わり)

    続いての報告は、研究部副部長の永田久美子先生。

    「認知症になっても安心して暮らせる地域をつくる」

    定義を引用します。

    「認知症になっても初期から最後のときまで
    一人ひとりが安心して暮らせる地域を築くために
    様々な立場の人がつながりながら支え合いを実践する
    地域に根ざした一連の取組み」(引用終わり)

    すでにご存じの方も多くいらっしゃいますが、国の施策として
    厚生労働省は2005年から2014年までを
    「認知症を知り、地域をつくる」10か年キャンペーンを
    行っています。
    各地域でも認知症サポーター講座が開催され、
    オレンジリングをお持ちの方もたくさん増えてきています。
    しかし「地域をつくる」という点ではいかがでしょうか。

    永田さんのお話では
     ・多くの自治体が認知症地域づくりのビジョン、目標、計画を
      策定していないこと。
     ・当事者の把握を実施していない自治体が多いこと。

    他にも様々な報告がありましたが、全国的に少数の自治体しか
    認知症になっても安心して暮らせる地域づくりが進んでいません。
    この厳しい現実を、一般の私たちはもっと知らなくてはならないし、
    自分の地域をどう育てるのかを、誰かがやってくれるのではなく
    今から一人ひとりが模索しなければなりません。

    すでに10年、地域づくりに取り組んできた自治体もあれば、
    まだスタートラインにたったばかりの自治体もあるのです。

    地域として、認知症や高齢社会へのビジョンを持ち、
    それを行政や医療・介護の専門職だけではなく
    住民も共通認識として共有している。
    これからの地域社会に求められる重要なテーマです。

    地域の連携が育っているところと、そうでないところ。
    これからは地域格差が明確にあらわれてくるかもしれません。



      


  • Posted by オレンジの朝 at 03:02Comments(3)認知症について

    2012年06月16日

    40代からのバイブル本


    (写真は三省堂さんからお借りしました)

    ノンフィクションライター、中澤まゆみさんの著書。

    「おひとりさまの終活」
      自分らしい老後と最後の準備
    (三省堂)2011年9月

    世界にさきがけて超高齢社会となった私たちの国。
    これまでと何が違い、何が課題となっているのか。
    この一冊を通して見えてくるのは、
    高齢期のリスクをどう捉え、
    自分なりに道筋を考えることの必要性。
    決して行動するのに遅いということはありません。
    でも、40代から見据えていくことが、
    今後はより大切かもしれません。

    高齢期って・・・たいへ~ん。知らないって・・・損!
    と、一度は大きくがっくりうなだれながら、
    この本を参考に沸々と浮上していきましょう。
    行動に移しましょう。
    行動に移すには、ちょっと余裕があるときが最適です。

    40代からのバイブル本「おひとりさまの終活」
    まずは図書館で借りてみる。
    いつでも手にとれるように買って読む。
    自分の子どもにもプレゼントしちゃいましょう。
    さまざまなヒントが満載です。

    誰もがいつかは、おひとりさま。
    不安なことに目をそらさずに、向き合っていきましょう。
    そう、私たちには選択できることがまだまだある。
    準備する時間も残されている。
    それを自分だけの知識としますか?
    誰かと共有しますか?

    私はもちろん、後者。
    立場は違えども、それぞれ個別に選択肢は違えども、
    地域社会として考えた時に
    「こうした方がもっといいよねぇ」がきっとあるはず。
    文殊の知恵もたくさん集まりそう!
    (いまは文殊の知恵は眠っている状況です)

    この本には、「シニアSOHO普及サロン三鷹」や
    コミュニティビジネスを学んだ同期生の「龍ヶ崎シニア村」も登場。


    シニア村の今美さんは、同期生といっても人生の先輩であり、
    行動する団塊の世代のおひとり。
    5月25日放送、NHK「団塊スタイル」に取り上げられたばかり。


    さて、実は著者の中澤まゆみさんには昨年の2月、
    シニアSOHO普及サロン三鷹で行われたワークセッション
    「認知症にやさしいまちにしよう」で偶然、名刺を頂いていたのです。
    その時は、著作のことにいっさい触れられなかったので、
    図書館で本を見つけてびっくり。内容を読んでまたまたびっくり。
    さらに、この1枚の名刺から講座の講師までお願いしてしまいました。
    そして、さまざまなご縁や課題がどんどん増えていくことに。

    今年の1月に開催した「あなたが行動するための認知症講座」。
    そのときの様子はまた今度。


       


  • Posted by オレンジの朝 at 19:20Comments(0)「老い」と「介護」

    2012年06月10日

    なぜ認知症を学ぶ必要があるの?

    私たちは世界でも経験したことのない「超高齢社会」を迎えました。
    さて、いったい何が課題なのでしょう。

    老いも若きも、認知症という病気を知っているかいないかで、
    これからの高齢期の生き方を大きく左右してしまう時代になりました。
    少子高齢化と言われてから随分経ちますが、
    これからは高齢者(65歳以上)の高齢化が進む社会となります。
    介護される側が増えていく社会。
    支える側が虚弱化する中での介護がすでに始まっています。

    誰もがいずれ「おひとりさま」です。その時にどうしたらよいのか。
    ご家族やお友達と話し合っていますか?

    「つながり(連携)」「いきがい(希望)」を持つことはこれまで以上に
    大切です。
    そして、ひとりではハードルが高くてなかなか越えられなくても、
    みんなで向き合うことでハードルが低く越えやすくもなります。

    認知症は推計予測を上回るほど増加しています。
    医療・介護を受けるときの心構えの準備を
    「元気なうちからはじめましょう」
    さあ、ごいっしょに!
      


  • Posted by オレンジの朝 at 16:58Comments(2)認知症について

    2012年06月10日

    あなたが行動するために

    「ご挨拶」

    「認知症」という病気に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
    私自身、新聞やテレビを通して、また、書籍などで
    「ある程度認知症のことは知っている」
    そう思い込んでいました。
    しかし、2年前、実際に家族が認知症と診断されたとき、
    それまで知っていたことが漠然としたイメージにすぎなかったことを
    痛感しました。

    最初に何をするのか。次はどうしたらよいのか。
    家族は悩みながら、医療・介護の両方の制度で対応しなければ
    なりません。いつも不安な気持ちを抱えていました。

     「わからない・・・」ということはとても心がざわつきます。
    つねに迷いながら足を一歩ずつ前に進ませていく感覚です。

    40代でさえこんなに大変なのに、親と同世代の高齢者の方たちは
    どれだけしんどい思いをするだろうか・・・。
    保険制度の複雑さに加え、病気の対応への難しさ。
    そして一番気になるのは、認知症の人が増えていくと言われながら
    支援も乏しく、知識を得るところが身近にないことです。

    多くの本で病気を調べ、認知症講演会があれば少し遠くても
    参加する。
    これを繰り返していくうちにだんだんとわかってきました。
    認知症は高齢者の方たちばかりの問題ではないこと。
    将来、私自身の問題でもあり、また地域社会のまったなしの
    重要な課題でもあること。
    それをひしひしと感じるようになりました。

    すでに認知症の人を介護されたご経験をお持ちの方でも、
    自分が認知症になったときにはきっと以前とは違い、
    状況がずい分様変わりしていることでしょう。
    ここ数年、医療は新薬が登場し、
    介護は新しいサービスが広がったりと
    大きく変化しています。
    私たちはつねに新しい情報を得ていくことも
    必要になっています。

    情報を得ていくというのは一見大変そうに思えますが、
    それだけ選択肢も広がるのです。
    「知らないって損だなぁ・・・」と、何度感じたことでしょう。

     一方、講演会に参加しているうちに
    「私の親がこの話を聴いて行動に移せるだろうか?」
    という疑問もわいてきました。
    「あなたが行動するために」というキャッチフレーズは、
    行動するポイントや流れを押さえておけば
    私のような苦い経験(遠回り)をしなくてすむからです。

    「知ることで必ず行動に移すことができる!」ということを、
    心構えとして大切にしていきたいと思います。
    そして学んだ知識を生活の中で実践してみましょう。
    知ったことを枝葉の広がるように
    お知り合いにも話してあげてください。
    参加した方がそう感じてくださるように、
    この会が育っていければと思っております。

    これからもぜひご一緒に学びませんか?
    今後は、参考になる本をご紹介したり、
    医療・介護の立場の方々からお話をうかがえるような機会を
    設けていきたいと考えております。

    種まきをしてまだ芽が小さい会ですが、どうぞこれからも
    よろしくお願いいたします。

    「八王子・認知症の正しい理解と予防の会」

    (1月28日開催「あなたが行動するための認知症講座」
    挨拶文に加筆修正したものです)

      


  • Posted by オレンジの朝 at 16:49Comments(0)認知症について