たまりば

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プロフィール
オレンジの朝
オレンジの朝
「八王子・認知症の正しい理解と予防の会」代表。
認知症家族の視点。
コミュニティビジネス・コーディネーターの視点。
いろいろと織り交ぜながら地域社会の課題や
高齢期の生き方を考えています。
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Posted by たまりば運営事務局 at

2012年08月06日

認知症シンポジウム「認知症を知ろう」

イベントのお知らせです。
東京都では平成19年度から「世界アルツハイマーデー」を記念し、
毎年9月にシンポジウムを開催しています。
今年の認知症シンポジウムは、
「認知症を知ろう~地域で暮らす・社会で暮らす~」がテーマです。
詳細はこちらからどうぞ。
9月13日(木曜日)開催。申し込み期限は8月31日です。

ここ2年ほど参加していますが、年々参加申し込み者が増えて
抽選になることもしばしばです。
認知症という病気を、東京都はどういう対策を講じているのか。
本人・家族・医療・介護の連携の課題はどんなところにあるのか。
現場の生の声を聴くことで「自分の地域ではどうなのだろう?」
と、地域との関わりをあらためて見つめなおすことが出来ます。

平成21年のシンポジウムは議事録が詳しく掲載されています。
こちらからどうぞ。

つい先日、埼玉で行われた認知症の講演会に参加してきました。
「まだまだ知らないことが多すぎる・・・」というのが感想です。
2年間、さまざまな講演を聴いている私もがっくりくるほどです。
特に介護者のケアについては危機感を抱いています。
認知症に立ち向かうのは、多くの人は人生の終盤からです。
認知症の人もかつてはきっと「自分は認知症にはならない!」
と思っていたはずなんです。
そして診断されてからも、長い長い介護の日々を送るのです。

私は、知れば知るほど自分が認知症になることもあり得るなぁ~
と、そう感じてしまいます。
それに予防に関しては、50歳の私が今から始めてもちょっと遅い?
と思っていますが、やらないよりはましなので努力しています。

さて、認知症の人は年々増えています。それは事実です。
「自分はならないから大丈夫」という考えはちょっと隅に置いて
実際はどうなの?という感じで参加してみませんか。
そして、参加後には「自分だったらどう行動すればよいのか」を
きっと考えたくなるはずです。
申し込みはお早めに!



  


  • Posted by オレンジの朝 at 02:45Comments(0)認知症について

    2012年07月27日

    7.29脱原発国会大包囲へご参加を!

    まずお知らせです。
    今夕の首相官邸前抗議行動はありません。
    日曜に「7.29脱原発国会大包囲」があります。

    日時:2012年7月29日(日)
    集会:15:30〜16:30
    デモ出発:16:00(集会の途中からデモだしを始めます)
    国会包囲:19:00 
    終了予定:20:00
    集合場所:日比谷公園中幸門(日比谷公会堂裏)
    *19:00より国会議事堂正門前にて、超党派国会議員も
    列席するキャンドル集会を予定しています。
    主催:首都圏反原発連合

    昨夜、NHK「クローズアップ現代」がデモを取り上げました。
    「デモは社会を変えるか ~声をあげはじめた市民たち~」

    このタイミングでの報道は非常にタイム・ラグを感じました。
    せめて2週間前にこの報道があれば別の意味があったかも
    しれません。
    (今夜デモが無いとは知らずに首相官邸前に行かれた方も
    多いかも・・・)

    市民が動くとき。
    それは突き動かされるように、身を削るような思いに駆られて
    参加している人も多いのです。
    番組は肯定的な終わり方に視えながら、本質をぼかしている
    ような気がします。

    「白い風船」について気になっている方もいらっしゃるでしょう。

    (写真は朝日新聞デジタルから借用)
    首相官邸前で、白い風船を持って「再稼働反対」と叫ぶ人たち

    参考資料:東京新聞25日社説はこちら

    社会への市民の反応。
    今後、医療・介護の崩壊があらわになる時、同じような事象が
    再び起こるような予感を抱いています。
    デモに参加していると、私の中では反原発も医療・介護問題も
    同じような懸念が広がります。
    根っこは同じこと。
    国や行政が推進対応していることと、市民生活、市民感覚との
    かい離です。
    気が付いてから行動に移し、それが軌道に乗るまでの時間。
    逆算してみれば、もうかなり出遅れていることは否めません。
    でもまだ間に合うかもしれないし、可能性を捨てたくはないのです。

    医療・介護について悲観論だけでは何も変わりません。
    でも、広域的に考えた時に「この先厳しい現実は避けられない」
    という覚悟や心構えは持ち合わせたほうが賢明とは思います。

    まだ未来は決まっていません。
    ちょっとでも希望の種火は消さないようにしたいのです。
    そのためにも、個人が前もってできる可能なことを取り上げて
    いければと細々ながら思っています。

    今週はまれにみる多忙でパソコンに向き合える時間が無く、
    介護とは、己の時間を削る行為そのものだと痛感しています。   


  • Posted by オレンジの朝 at 18:05Comments(0)反原発抗議行動

    2012年07月25日

    変化に対応する準備 「防災と医療」

    24日付の新聞見出しに「防災思想の転換 提言」とありました。
    3.11の原発事故の調査・検証について4つの事故調報告が
    出そろったという記事です。

    「防災」という言葉から、昨年の今頃を少しふり返ってみます。
    計画停電を実施するかしないか・・・など、毎日の生活が発表に
    振り回されていた気がします。
    暑い日中も、さまざまなところで節電・節電でした。
    カフェで涼みたいなぁと思っても「ぬる~い」冷房でしたね。
    それを思うと、まだ1年と4ヶ月しか経っていないのにあの頃の
    節電ムードは遠い日に感じてしまいます。
    ただ、今夏もすでに熱中症で搬送される人も多くそれも心配。

    さて、高齢者の防災意識について考えてみます。
    豪雨災害があったり、水道管破裂で断水があったりと急な災害に
    遭遇することも増えてきました。
    知人に会うと「水の確保はしている?」と、聞くようにしています。
    すると、かなりの割合で「買っていない・・・」という答が多いのです。
    「保存できる食料は?」と聞くと「あまり備蓄していない・・・」

    震災からそんなに経っていないのになぜ?理由を聞いてみます。
    「水は重いからさ~」や「あっという間に賞味期限がくる」等々。
    「配達を頼むとか、保存期間が長い水を買わないの?」というと
    「なんだ~そういう手があったか!」発想が著しく低下しています。
    困ることがわかっているのです。おっくうがらずに準備しましょうよ!

    何だか心配です。じゃあ医療についてはどうかを質問してみます。
    例えば配偶者(奥さん)が倒れて救急車を呼びました。
    あなたは隊員から次のような質問されます。
    「奥さんは何か病歴は?いつも飲んでいる薬はありますか?」

    きっと頭が真っ白になって答えに窮するかもしれません。
    「毎月、どこかの病院には行っていたなぁ・・・」
    「食後に必ず何か薬を飲んでいたなぁ・・・」

    自分以外の家族の病歴、服薬内容にしても具体的に答えるのは
    難しかったりするものです。
    せめていざという時のため、保険証、お薬手帳のある場所を確認
    しておいてくださいね。
    日頃利用している、調剤薬局の名前を覚えておくのも手ですよ。
    自分の服薬情報が保管されている場所でもあるのです。

     
    災害は一度に多くの人が同じような立場になります。
    自分なりの対応を準備しておけば、気持ちに余裕が生まれます。
    災害の報道があったりすると「自分だったらどうしよう」と思います。
    あらためて家のことを見直すと、いろいろと不備があるものですね。
    たとえ孤立しても、数日は何とか持ちこたえるようにしたいものです。
    防災も医療も人任せにはできないものですよね。
    「わが家には、これと、これと、これもあるから大丈夫」という安心を
    ちょっとずつ増やしていきましょう。
    防災の日を待たずに点検してみてくださいね。



      
    タグ :防災医療


  • Posted by オレンジの朝 at 03:55Comments(0)立ち位置の確認

    2012年07月23日

    ピンピンコロリ(PPK)はありえない

    どんな社会で生きているのか?
    それは、身近に暮らす地域社会にとって、
    また個人にとっても先を見通すという点で
    重要になってきています。

    「超高齢社会の基礎知識」鈴木隆雄
    独立行政法人国立長寿医療研究センター
    研究所所長。  (講談社現代新書)

    現在、または今後CB(コミュニティビジネス)や
    地域への社会貢献を目指している方には、
    必見の書であることは間違いありません。

    事業をする上で数年先の見通しを立てるのは当然だと思いますが、
    あまりにも社会変化が速く、予測したことを次々と上回る事態が
    起きることも考えられます。

    日本はこの先世界のどの国も経験の無い超高齢社会が到来します。
    当然、これまでと同じような生き方は難しくなると考えて良いのでは
    ないでしょうか。

    そのためにも事前知識として、データに基づく社会変化をあらかじめ
    察知しておくことは非常に役立ちます。
    ご自身が活動する地域の高齢化率をご存じでしょうか?
    事業の対象が高齢者ではなくても、生活の中で必ず高齢者の課題に
    引きずられることが増えてくると推察できます。

    CBは「地域の課題をビジネスの手法で解決する」とよく言われます。
    その地域にとって果たしてニーズのある分野なのか。
    それは広域的なニーズなのか。
    あるいはごく狭いエリアが対象なのか。

    この本は、こうした視点の背景にどんな影響があるのかを、
    さまざまなアンテナをたててキャッチさせてくれる内容です。

    さて、ピンピンコロリ派の方も読めば生き方が変わってきますよ!  


  • Posted by オレンジの朝 at 02:24Comments(0)「老い」と「介護」

    2012年07月22日

    見知らぬ同士。介護談義に花が咲く!

    あるクリニックの整形外科の待合室。
    たまたま隣り合わせた女性たち。
    「あなたはどこが悪いの?」と一人が切り出す。
    不思議なもので、見知らぬ同士のほうが遠慮がないのか、
    妙に話に花が咲くとでもいいましょうか。
    「女三人寄ればかしましい」とはよく言ったものです。
    70代から80代の女性が3人。途中から60代が加わります。

    骨折・打撲・脊柱管狭窄症(いわゆる坐骨神経痛)など色々。
    痛みをともなう症状にはついて回るものがあります。
    誰かに日常の家事をお願いしなければなりません。
    加えて、自分の介護をお願いしなければならないのです。
    買い物、料理、後片付け、掃除、洗濯。
    これまで自分が担ってきたことを頼める代わりの人材は?
    そして寝る、起きる、トイレ、入浴などの身体介護を誰に?
    自分の身体が思うように動かない。
    初めての体験に戸惑います。
    さて、誰に何を頼むのかが問題です。

    4人のうちのお一人の話。
    夫は横のものを縦にもしないし、ましてお茶を入れたこともない。
    料理も洗濯も頼めない。
    食べるものを適当に買ってきてと言っても無理なのよ。
    そもそも私のことは家政婦だと思っているんだから・・・
    私の介護を頼むなんてまっぴらごめんなの!
    だから仕方なく娘にお願いしたのよ。


    「うちもそうよ~」とばかり、他の3人もうなずきます。
    生まれが大正~昭和初期の男性には結構多いようです。

    痛みがあると、起き上がる時や移動に時間がかかります。
    そう、トイレに間に合わないこともあるのです。
    そこで紙パンツ(リハビリパンツ)の登場です。
    (最近はあまり紙オムツとは呼ばない傾向)
    排泄に人の手を必要とする時、尊厳というものが目前に
    現れます。紙パンツを下ろすことも難儀するのです。

    ショーツタイプは漏れてしまのよ~
    でもボクサータイプなら平気よ。
    ずっしり重くなってびっくりしたけど、脱ぐときに両脇が
    やぶけるの。便利よ~
    だけど、自分の身体がこんなになっちゃうなんてね、
    本当にショックよね。


    娘さんにお願いした女性。実はお嫁さんと同居です。
    食事やいろいろ頼んでいるから、トイレのことや入浴の
    手助けまでお願いすることができないと言うのです。
    なんだかそれも淋しいような気がしますが、一度弱みを
    見せたら後々大きい顔をされるのが我慢できないとか。

    夫には頼れない。お嫁さんには大きな顔をされたくない。
    ホームドラマは現実なのですね。
    途中から加わった60代の女性。
    同居している30代の娘さんに、最近こう言われたとか。
    「私は絶対に結婚しない。結婚に夢も希望もない・・・」
    娘と同居していて良かった反面、つらい現実。

    でも、夫婦ふたりだけの生活だったらどうしますか?
    70、80代の男性だと、家事は奥さんがするのが当たり前。
    こんな家庭がまだまだ多いということは、いざ女性に介護が
    必要なときを前もって考えておく必要があります。
    男性の家庭内の自立度。実はこれは現在大きな問題です。
    奥さんを介護されている男性は、これまでの家事経験が
    そもそも乏しく、不慣れな家事に加えて介護の負担です。
    精神的に追い詰められていくことも無きにしも非ず。

    いくら日本の女性が長寿とはいえ、男性の介護負担が
    まったくないわけではありません。
    両親と同居してから視えてきた、この世代特有の夫婦像。
    「何で定年後にもっと家庭内自立を教育してこなかったの?」
    親子だからこそ、娘の言葉もむき出しで突き刺さることも。
    「私が介護されることなんて想定してなかった・・・」
    介護される側も心の痛みを伴います。

    待合室の女性たち。
    「まさか自分がこうなるなんて考えてもみなかった」
    口々に語り、相手の話に大きくうなずき合いました。
    そして結論に至らないながらも、
    「夫にはこれから何を協力してもらえるか率直に話してみる」
    そう落ち着いたそうです。

    四人の中のひとりは私の母親。
    診察の順番が来て名前を呼ばれて立ち上がり、振り向きざまに
    団塊世代の男性が3人座っていることに気が付きます。
    「あら、しまった!でもよい機会かも」
    そう思って診察室に入ったそうです。

    前の席で夫の悪口を含め、さんざん盛り上がっている女性たち。
    それを聞いていて後ろの男性たちはどう感じたことでしょう。

      


  • Posted by オレンジの朝 at 12:52Comments(0)「老い」と「介護」

    2012年07月21日

    「再稼働反対」で考えるコミュニティとは

    金曜恒例、官邸前の原発再稼働反対集会
    16日の「さようなら原発10万人集会」には
    17万人が声をあげました。
    そのわずか4日後の金曜日。
    今夜も人は途絶えることなく声が響きます。

    福島から避難している女性。
    プラカードを持ちながら歩いてきました。
    「故郷、双葉町の人いませんか?」
    並んだ沿道の人が拍手で迎えます。

    「身ひとつで来たのよ。でも泣かないの」
    「こうして皆が反対してくれているから!」
    実際には涙目。周囲の人も・・・
    被災しながら、同じような経験をさせたくないという決意。

    車椅子で参加している人。
    会社帰りの人。
    私の隣には茨城のホットスポットに住んでいる女性。
    遠く長野からきた青年。
    メインエリアからはずれているので、とてもシンプルな
    「再稼働反対」のコールが延々と続きます。

    キャンディを周囲に配る人。
    エネルギー補給ねと、ナッツを分けてくれる人。
    著名人も政治家も、時おり通り過ぎます。

    ふと「これもコミュニティの姿なんだ・・・」と感じました。
    見知らぬ人同士が、おたがいにいたわり合う。
    秩序を守ること、より良い方向を目指すこと。
    あまり目をつり上げず、継続して行動していくこと。
    出会うことによる楽しさだったり、嬉しさだったり。
    ほんの短い時間の共有が何かを生み出しているよう。

    多くの人が自ら行動することを「あきらめない態勢」に
    なりつつあるようです。

    19日の朝日新聞朝刊。「金曜の夜、官邸前で」
    慶応大教授の小熊英二さんのインタビュー&ルポが
    デモについて掲載しています。
    一面を使った長文なので読み応えがあります。
    見逃した方は図書館で。

    どんなデモの様子なのか知りたい方はこちらをどうぞ。
    新しいジャーナリズムです。  


  • Posted by オレンジの朝 at 04:17Comments(0)反原発抗議行動

    2012年07月20日

    逆算して生きることを知る

    ベストセラー本なので、すでにご存じの方も
    多いと思います。
    死ぬ時に後悔すること25」大津秀一
    (致知出版社)

    この本は「軸を支える」とでもいいましょうか、
    非常に多くの示唆を与えてくれました。
    この若き緩和医療医は、今では私のメンター。
    人生の岐路で出会えたことに感謝です。

    と言っても、もちろん実際にお会いしたわけではありません。
    読者としてです。
    ちょうど親の「老い」と「介護」に直面した時期だったせいか、
    いずれくる親の「死」について「私が前もって知らなくては!」
    という先走った気持ちがありました。

    今では必ず本人ではなく、家族が「医療判断」を求められる。
    また、その判断が後々心の痛みとして中々消えないことがある。
    自分の体験としてではなく知識として理解しています。

    不思議に思うのは、皆さんもご承知のとおり、わが国の年間の
    死因のトップは「がん」です。
    にもかかわらず、ホスピスや緩和医療の受けられる医療施設が
    全国にどれくらいあるでしょうか?

    親のためにと思って手にした本が、自分の生き方を考えることを
    後押ししてくれました。
    大津秀一氏のたくさんの著書。一読の価値ありです。
    私たちに必要なことは、超高齢社会であることを自覚しながら
    逆算して生きること。
    それが結果として、自分が納得して旅立てることになるのかも
    しれません。私はそう受け止めています。
    また、そのことに取り掛かれるタイミングもあるのだということ。
    そう、危惧するのは認知症という病気の影響です。
    さまざまなことが前倒しとなってやってきます。

    自分の人生は自らが選択し、自分以外の人に痛みを与えない。
    そのためには医療・介護についての知識が必要です。
    ちょっとエラそうに書いてしまいましたが、医療も介護も旅立ちも、
    色々なことがこれまでと違う意味で表面化してきています。

    彼のブログもとても参考になります。こちらからどうぞ。


      


  • Posted by オレンジの朝 at 04:10Comments(2)医療を考える

    2012年07月19日

    高齢者が「地域を育てる」という発想の現実性

    最近改めて考え直したことがあります。
    それは、「高齢者自身が地域を育てる発想を持てるのか?」
    という疑問なのです。

    ある高齢者団体が開催した「認知症サポーター講座」での
    ディスカッション。
    参加者の多くが70代から80代。
    政治や社会のあり方、そして制度についても関心が高く、
    地域行政にも提言・要望をされてきた方々です。
    なので、一般に開催されている講座とは少し違いました。

    なぜそう思うのか?というと、私はすでに4、5回くらいは
    認知症サポーター講座を聴いているのです。
    講師によって得られる情報が違い、その都度学べるので
    機会があれば参加をしています。

    さて、どこが違うのか?というと質疑応答でした。

    周囲から入ってくる日常の情報が多いのでしょうか。
    介護問題で限界を感じている地域住民の存在があるようです。
    それをいったいどうするのか・・・
    特に男性の発言が多く、内容からも昨年からよく聞き及ぶ
    「男性介護者の増加」は現実なのだと思いました。
    (参考ニュース:NHK「おはよう日本」こちらからどうぞ)

    「制度として支援を増やせないのか?」
    ということは、施設の待機者問題がからみます。
    八王子市では特養待機者はおよそ1500人~1800人。
    しかし、現在施設の増設は介護計画には盛り込まれていません。
    各施設増床での対応です。
    在宅介護、または老健を数か月ごとに移りながらの特養待ち。

    「特養施設を増やせないのか・・・」という声は確かに多く切実です。
    でも施設を増やせば介護保険料もまた高くなります。
    施設を増やせば後の世代のツケも同時に膨れ上がるのです。
    「お孫さんの世代が借金であっぷあっぷするのをどう思いますか?」
    現実を指摘する講師もつらいところ。
    でも、ここまで議論を深めることができる講座はまれです。

    一度介護が始まってしまうと、自分の家のことだけで精一杯。
    それに、たとえ介護が必要でないにしても、歳を重ねていくうちに
    日常生活を維持することだけで余裕がありません。
    いま関わりのある活動の維持も、世代交代が進まない状況です。

    地域での互助、共助という「安心して老後を暮らせるまちづくり」が
    盛んに提唱されてきてはいるものの、それも遅々として進まない。

    「これだけ社会に関心がある人たちでさえ、地域を育てることまで
    手が回らないのか・・・ならばどうしたらいいんだろう」

    キーパーソンがいれば組織は即時行動に移すのです。
    「9月に認知症予防の講座をお願いします!」
    同じ講師をすでに押さえていました。流石です。

    過去記事「おっくうな世代」でもふれましたが、高齢者とくに
    後期高齢者世代が現実的に「地域を育てる」という発想。
    実際に行動に移せるかというと非常に厳しいと思います。
    それを踏まえて、いまできることは「個人の知識の底上げ」
    と言うことに尽きるのです。
    ある程度の予測をたてて、いま準備できることに取り掛かる。
    そのことを再認識することができました。

    日常を継続させること。高齢者だけが大変なのではありません。
    時間が欲しい(お金も)・・・パソコンの知識も欲しい!
    スタッフプリーズ!!
    戻っておいで私の時間(確かこんなフレーズの唄があったかしら)
    この暑さで頭の回転もぐったりモードです。



      


  • Posted by オレンジの朝 at 01:04Comments(2)CBの視点

    2012年07月17日

    過去最大規模「反原発17万人の声」

    昨日、「さようなら原発10万人集会」が開催。
    活動をひっぱってきた呼びかけ人の方々。
    坂本龍一さんを除き、前期・後期高齢者の
    世代です。もちろん後の世代も続きます!


    あまりの人の多さと酷暑。
    今年はじめて蝉の声を聞きました。
    時おり小さい子の声が響きます。
    「子どもたちの未来へ何とかしなくては」
    大人たちの決意もそれぞれ。


    チェルノブイリ原発事故では現地まで支援に
    行った小室等さんのオープニングライブ。
    飛び入りで永六輔さんが!
    ふり返れば、社会への行動を示す人びとが
    私のもっと前の世代には多かった。

    呼びかけ人のそれぞれのスピーチ。
    90歳の瀬戸内寂聴さんをはじめとして、あらためて問いかける。
    すべては「命」が根底にあることを。
    私たち一人ひとりが、これからどんな社会を望むのかを。
    そしてあきらめずに声をあげていくことを。

    とりわけ発言者として福島から参加された武藤類子さん。
    被災した立場から、このような心に染みる言葉をつむぎだす。
    多くの人に聴いて欲しいと思っていました。
    すでに動画がアップされています。こちらからどうぞ。

    当日の様子。参考になるニュースソースを。
    朝日新聞デジタル。こちらから。
    TBSはこちらから。

    北海道から九州まで。遠くからかけつけた参加者も多い。
    ただ、集会に行くことはできない声なき声。
    それを忘れてはならないと思う。
    かつて安保闘争を経験した世代は「あの時以来かなぁ・・・」という。
    私は10万人規模というと、やはり沖縄の県民集会を思い出す。

    反原発では過去最大規模という17万人。
    市民が大きく動いた歴史に残る一日かもしれない。
    それを正確に伝える報道がどれだけなされたか。
    昨晩のテレビニュース然り。
    そして、今日の朝刊で新聞各社が物語っています。

    高齢者福祉を見ても「どうしてこれまで手を打てなかったのか・・・」
    と、多くの人が感じるときが今後くるかもしれない。
    その時は相当覚悟しなければならない状況だと思うのです。
    誰かがやってくれていた社会。
    もうすでに終わりを告げているのかもしれません。

    原発も超高齢社会の課題も、一人ひとりが行動しなければ
    望む社会にはほど遠い。
    そんなことを想いながら、日焼けの痛さを感じている。  


  • Posted by オレンジの朝 at 18:11Comments(0)反原発抗議行動

    2012年07月16日

    あなたもパブリックコメントを!


    パブリックコメントをご存じですか?将来の原発比率について
    誰でも意見を出せるのです。
    締め切りは延長されたので
    8月12日!

    ニュースを視ているつもりでも、案外見落としてしまいますね。
    コンビニの新聞ラックで見つけて「何だろう?」と思い購入。
    新聞社によって報道が違うので、ストンと入ってくるときと
    読んでいたのに内容がわかっていなかったりしますね~

    先月から反原発の抗議行動に参加しているせいなのか
    「ジャーナリズムとは・・・」という見かたをするようになって。
    それでも「自分と別の考え方をする人も尊重する」
    ということを心がけているつもりです。

    いずれにしても、大きな岐路に立たされている気がします。
    後から「あの時、声をあげていたらよかったな~」という思いを
    しないためにも、じっくり考えてみてはいかがでしょう。
    パブリックコメントのガイドブックはこちらから!  続きを読む


  • Posted by オレンジの朝 at 09:33Comments(0)立ち位置の確認

    2012年07月15日

    今日が最終日「オヤノコトエキスポ」




        14日(土)・15日(日)開催の「オヤノコトエキスポ2012

    今日、ご予定のない方、また、銀座まで遊びに行こうかな?
    という方はぜひ立ち寄ってみてください。
    とっても参考になります。
    過去記事はこちらから。

    私が参加したミニステージ(講演会)は二つとも大正解。
    ひとつは「認知症介護と家族ケア」
    社会福祉法人浴風会 ケアスクール校長・服部安子氏。
    わが地元、八王子でもぜったい講演をお願いしたくて、
    名刺の交換をさせていただきました。

    次は「終活相談会」
    ・ 終活って何?
    ・ あなただけの家族葬をする方法
    株式会社アイエム 1級葬祭ディレクター・酒井久尚氏。
    とてもわかりやすいお話で、いろいろ考えさせられました。
    この会社内にはNPO相続・仏事サポートセンターを設け、
    一般市民を対象に、知識を広く普及することを目的として
    活動されています。

    上記二つのミニステージは前日のものになりますが、
    アイエムさんは、ブース参加されているので相談もできます。
    (葬儀のことって、初歩的なことは質問しにくいものです・・・)

    出展企業一覧はこちらから。

    会場内は、興味があるもの、無いものそれぞれですが
    これは親のことでもあり、まさしく自分のことなのでした!

    さまざまな企業が一堂に出展しているので、コンパクトに
    何を知っておいたら良いのか頭の中が整理できます。
    準備を怠っていたわが家。いまから準備できることは・・・
    (人生やりなおしたくなってしまうぅぅ)
    そして最近のトレンドもわかります。
    (へぇ~便利!でもお金がぁ・・・)

    会場内は老若男女、家族、おひとり様いろいろでした。
    無料です!ぜひ!




      


  • Posted by オレンジの朝 at 03:21Comments(0)「老い」と「介護」

    2012年07月14日

    全国に拡大する抗議行動



      テレ朝「報道ステ」の取材を受ける大学生(放映されてました!)


    恒例になってきた金曜日の原発再稼働抗議行動!
    首相官邸前は身動き取れないほどの人です。

    そして今や全国14ヶ所(北海道・東京・石川・愛知・京都・福井・岐阜・兵庫・大阪・福岡・佐賀・長崎・宮崎・鹿児島)に広がってきています。





               再稼働反対!の声が響きます




          塩味のソーダキャンディをくれた見知らぬ女性・感謝!




                 福島を決して忘れない!


    警察車両・警察官の数も毎週ごとに増加。
    主催者側の要請で、参加者がケガをしないように
    配備されているとか。でもちょっと物々しい・・・

    デモの中を見覚えのあるお顔が!
    「さようなら原発1000万人アクション」の呼びかけ人・鎌田慧さん。
    目礼すると軽くうなずかれました。

    今回は若者が多く参加しているのをみかけました。
    デモに不慣れなのかプラカードも無しです。
    でも3時間ずっと大きな声を出していました(大丈夫かしら)
    長野から参加。宮城から参加。もちろん福島からも!

    来週の16日、代々木公園で行われる「さようなら原発10万人集会」。
    全国各地から「参加します!」という声があります。

    ここ数日の西日本豪雨災害。あまりの被害に声もありません。
    自然がもたらす脅威。
    そこに人災が加わった時、私たちはどうなるのでしょう。
    リスクをできるだけ小さくする。
    そのことを一人ひとりが行動で示しています。

    追加:もんじゅ君作成のチラシです。
    セブンイレブンでネットプリント予約番号 41120991 で
    出力できるそうです(7月20日まで)。   


  • Posted by オレンジの朝 at 02:30Comments(0)反原発抗議行動

    2012年07月13日

    デイサービス見学と家族会議

    (別の内容をアップする予定でしたが、急きょ変更します)

    私は、父(83歳)と母(76歳)と現在同居しています。
    二人とも要介護1です。

    父は初期のアルツハイマー型認知症と診断されてから
    2年8か月経過しました。
    ほぼ同時期に腎臓病と診断され、腎機能は40%以下。
    塩分・たんぱく質・カリウムの食事制限を行っています。
    腎臓病食を対応してくださる介護施設は非常に少なく、
    核家族であるわが家は、家族共倒れを避けるために
    介護サービスを上手く利用し、それぞれの体調管理を
    心がけていかなければなりません。

    昨日、父と新たなデイサービスの見学に出かけました。
    現在、運動機能メインの3時間のデイを1回。
    昼食をはさむデイを1回。
    2ヶ所のデイサービスを利用しています。
    新たにというのは、いずれショートステイを利用する為の
    布石とでもいいましょうか。
    家族以外に見守りをしてくださる場所を探しておく。
    その課題が出てきたからです。

    父もご多分に漏れず最初はデイサービス利用はNO!
    「そんなところでチーチパッパできるかよ!」・・・でした。
    それをジワジワ「老い」と向き合うように、私は必死に
    仕向けてきたのです。  続きを読む


  • Posted by オレンジの朝 at 03:54Comments(0)「老い」と「介護」

    2012年07月11日

    他市に学ぶ「幸福なまちづくり考in多摩」(3)

    今回のイベントの報告のつづきです。

    一番注目していたパネリストのお話。期待通りです!

    医療従事者による「幸福なまちづくり」の視点とは。
    地域社会の幸せまで考えて下さる医療者。
    身近にいらっしゃいますか?

    天本宏先生(医療法人財団天翁会理事長)は
    認知症の人、そして家族、そして地域社会というものを、
    つねに俯瞰的なところからお考えなのでしょうか。
    お話も闊達、そして明瞭です。また直球でありながら、
    人に対しての深い愛情が見え隠れします。
    (会場からも笑い声がたびたび)

    短い時間なので、お考えのほんの一部なのでしょうが、
    そもそも私がなぜ会を立ち上げたのかという原点(必要性)を
    あらためて再認識されられたような気がしました。
    天本先生のお考え、腑に落ちることが数々ありました。

    認知症をとりまくさまざまな課題は、在宅へという流れもあり
    地域社会と切っても切れない関係です。
    そもそも個人だけでの対応はなかなか厳しい。
    人としての尊厳や、その人その人の生き方の中心となるもの、
    自分の核(意志)となるものを持ち合わせているかどうか。

    さて、少し長くなりそうですが天本先生のお話からご紹介します。
    (これまで同様、私の記憶とメモを頼りの内容としてご了承ください)  続きを読む


  • Posted by オレンジの朝 at 19:38Comments(0)CBの視点

    2012年07月10日

    他市に学ぶ「幸福なまちづくり考in多摩」(2)

    イベント報告の続きです。(1)はこちらから。

    パネリストのお一人。地域のトップリーダーである多摩市長は50代。
    (新しい八王子市長もそう。ちなみに私も同じ世代です)
    親の「老い」を気にしながら、まだまだ子育てもという世代です。
    他のパネリスト3名は、前期高齢者、後期高齢者の方なので、
    首長でもあり、50代という世代からのお考えはいかに。

    今回のテーマ、
    「歳をとっても最後まで自分が望むところで心豊かに暮らしたい・・・
    そんな安心して暮らせるまちづくり、仕組みについて考えます」


    「まちづくり」というと、一般論でよく聞く言葉のやりとりの議論に
    終始することもあります。
    そこで注目なのは、地域の特性を知り尽くして、なおかつ将来の
    ビジョンをトップが具体的にどう語るのかです。
    そこにはお人柄が出たりするので、親近感が湧くこともあります。
    また、リーダーのビジョンと住民の考える将来像がどうなのか?
    ということも気になるところです!

    さて、阿部裕行、多摩市長が語る「地域力」について。
    多摩市をどうやってひっぱっていくのでしょうか・・・
    (私の記憶とメモを頼りの内容としてご了承ください)  続きを読む


  • Posted by オレンジの朝 at 20:03Comments(0)CBの視点

    2012年07月09日

    他市に学ぶ 「幸福なまちづくり考in多摩」(1)

    前にお知らせしたイベントに参加してきました。
    (チラシはこちらからどうぞ)

    第一部の多摩ふれあいトーク。
    「ためされる地域力~心豊かな地域社会をめざして~」
    とても中身の濃い、パネリストたちの話でした。
    数回に分けて大まかになりますがご報告します。(記憶とメモが頼りです)

    お一人目は村田幸子さん。
    福祉ジャーナリストで元NHKの解説委員です。
    村田さんをはじめパネリストの方々は、それぞれお話ぶりは
    柔らかいのですが強い主張をお持ちの方ばかり。
    そこをうまく質問を投げかけながらコメントを引き出す。
    またそれを瞬時に要約する。
    こういう名コーディネーターがいらっしゃると、参加者は頭の中が
    整理できて、なんだかとても助かります。

    ご自身も高齢者であり、年間、入院記念日を4回も!お持ちな
    村田さん。ふれあいトークを始める前に、福祉ジャーナリストの
    視点から「地域力」とは?高齢期とは?のお話です。  続きを読む


  • Posted by オレンジの朝 at 18:54Comments(0)CBの視点

    2012年07月08日

    見知らぬ人の死、そして認知症講座と多摩ブログ村

    少し重たい話題があるのですが、それは最後に。

    過去記事でもご紹介した公開講座に参加してきました。

    「認知症・脳梗塞の予防と治療」-いつまでも元気でいるために-

    会場は216名の定員ほぼ満席。
    関心のある高齢者の方々でびっしり!
    私は残念ながら事情があり遅刻して参加です。
    今回のレジュメはとても充実していました!
    参考になる情報は、今後、折を見てお伝えしますね。

    さて、認知症や脳梗塞を予防することで見えてくること。
    いったいそれは何でしょうか?
    病気自体はすぐに死に至るというものではありません。
    でも、ある程度「介護期間が長くなるかな?」ということは
    状況として考えられます。

    そこで昨今、「健康寿命」という言い方が出てきました。

    「介護を受けたり病気で寝たきりにならず、自立して
    健康的に生活できる年齢」のことを言うのだそうです。

    医療の講座に参加していると、最近多くの医師たちが
    何を言おうとしているのか、共通している事がわかります。
    それは「人生のエンディング(死)までのプロセスを考える」
    ということだと思います。

    「あまり向き合いたくない・・・」
    「その時にならなければわからない・・・」
    それでも、自分が旅立つまでの地域の医療や介護の知識を
    前もって知っておく。これからの時代は特に必要です。
    講座などでは、そうした誰かの経験が具体的に紹介されます。
    自分に置き換えることで「より良い生き方」ができるやもしれません。

    次は、その「より良い生き方」を追求しながら実践している人たち。
    第2回「多摩ブログ村」へと移動します。

    ここに参加すると、私は「それぞれの世代の生き方」を考えます。
    正直とてもうらやましくて、たくさん学ぶことがあって、それでいて
    ガーンと壁にぶち当たります。
    「自分の力量がどれくらいあるのだろう・・・」
    「どこまで足を踏み込んだらよいのだろう・・・」
    新しい知識を得ることは、たくさんの可能性と戸惑いが交差します。

    ご自身の領域を広げようとしている方。
    もう少し広域的(地域コミュニティ)に、将来持続できる社会への
    展望をお持ちの方。
    ここには「希望のたね火がメラメラしているなぁ」と感じるのでした。
      続きを読む


  • Posted by オレンジの朝 at 11:48Comments(0)CBの視点

    2012年07月07日

    雨に想う 「原発再稼働と介護」

    私にとっては3回目の参加。
    首相官邸前で行われた抗議行動は雨模様。
    時間に余裕を持って到着したはずでしたが、
    国会議事堂前駅の地上に出ると、すでに
    身動きとれないほどの人!
    (もう少し遅かったら地上が混雑しているからと
    駅構内に留め置かれるところでした・・・)

    気が付くと、私の周りはいつも「ひとり参加者」
    が目立ちます。ちょっと不思議。
    そんな中、警察官の声が響きました。

    「非常に込み合っています。ご協力をお願いします!」

    隣の女性が
    「なんだかバーゲンの会場みたいね~」
    私も思わず顔を見合わせて
    「ふ・ふ・ふ!そうですよねぇ~」

    ここに集う人たちは、それぞれに想いが違うかもしれない。
    それでも「意思表示をする」という選択をした人たち。
    その根っこにあるものを自問する。

    福島原発事故は「人災」-国会事故調が報告書

    そう、これ以上の人災を再び起こしてはならない。
    自然災害が年々増加しているこの国では、被災することで
    介護を必要とする人も増えてしまう。
    3.11後の被災地では、高齢者の要介護者も増加したという。
    環境が変わるということは、何らかの持病を持つ高齢者にとって
    体調も悪化する。
    また、それを放置してしまうことで認知症を併発してしまうことも
    あると聞く。
    昨年、専門家はいち早く避難所にいる認知症の人への
    「支援ガイド」
    を出しました。

    超高齢社会。
    これ以上災害(人災)が増えれば、介護を必要とする人は
    路頭に迷うことになるかもしれません。

    福島で自宅に戻れない人たちの声。
    「自分たちは地獄だ。同じような経験をしてほしくない」

    誰かの経験を活かすことの出来る社会へ。
    私の根っこには「介護の視点」がうずいている。

    参考:デモの様子はコチラを!


      


  • Posted by オレンジの朝 at 03:58Comments(0)反原発抗議行動

    2012年07月06日

    これも世相?樹林墓地

    昼間ラジオから流れてきたニュース。
    「樹林墓地」???
    樹木葬なら知っているけれど、何だか聞きなれない言葉です。
    ニュースでは、先月から問い合わせが殺到し、パンフレットが足らずに増刷するという内容。
    外出の際、市役所に立ち寄り、話題のパンフ
    レットを手に入れました。

    東京都が現在募集している都立霊園使用者の募集
    その中で小平霊園に樹林墓地が出来ました。
    7月1日から14日までが受付申込期間です。
    使用料はご遺骨の場合13万4000円。
    粉状では4万4000円。

    もっと具体的に知りたくて少し調べてみました。
    参考:NHKニュースウォッチ9
    注目される樹林墓地。その人気の背景は。
    「核心:もう墓は守れない」

    「少子高齢社会」は、こういうことを含んでいるんだなぁ・・・
    樹林墓地が気になったのは、ここ数年わが家も墓参は私だけ。
    「家」の存続というよりは、「お墓」の存続が将来的に課題です。

    当事者(わが家は両親)が悩みのタネを先送りしてきたので、
    遺された者(一応私です)はたぶん振り回されることになります。
    (その前に「葬儀社」をどうするか探しておいて!と頼まれ・・・)

    確かに、亡くなった後の事は避けられないけれど、
    もっと大事なことがあるのです。
    それはエンディングまでの長い介護期間を
    「どうやって生ききるか」です。
    自分の尊厳をどうするか?ということです。

    介護がはじまると、どうしても介護者の負担を軽減する方向へと
    動いてしまいます。
    自分の「こうして欲しい!」という主張は明確に残してほしい。
    でも、本人に「介護される」という自覚がないと、
    うやむやなまま日常が過ぎていきます。

    長い人生、数々のやり直しはあるけれど、
    ほんとうの最期は一度きりなのです。
    それを他人(ひと)任せで良いのかなぁ・・・と、
    のほほん家族でも悩むのです。

    大事なのは「介護期間の本人の意志」だと
    つくづく感じてしまうこの頃です。

      


  • Posted by オレンジの朝 at 03:40Comments(0)「老い」と「介護」

    2012年07月05日

    警鐘を鳴らす本 「団塊と介護」

    「老い」というものは、自分に、または配偶者に介護が必要になる直前まで、ある程度スルー
    してしまえるものなのかもしれません。

    現在の「高齢者(65歳以上)」というくくりも
    なんだかピンときません。
    だって皆さんまだまだお若いのです!
                                 ※アマゾンからお借りしました
    さて、団塊世代です。
    厚生労働省の統計では、第一次ベビーブームに出生した1947年
    ~1949年までの世代を指し、3年間の出生数の合計は約806万人。
    リタイア後の人生をこれから存分にと謳歌していらっしゃいます。
    その団塊世代の皆さまは、ご自分の介護されるときの対策をすでに
    立てていらっしゃいますか?

    「団塊と介護」
     (「介護受難の時代」にどう備えるか?)大田仁史 (講談社)


     「介護崩壊」が団塊の世代に襲いかかる!
     ● 第1の試練 年金破綻による家計崩壊(2015年)
     ● 第2の試練 介護保険の破綻による介護難民時代(2025年)
     ● 第3の試練 団塊の世代「多死問題」(2035年)


    超高齢社会となった日本。
    大田氏の本は、介護を必要とするそのときに、精神的に何に追い
    つめられるのか。前もってどういう心構えが必要なのか。
    それを具体的に示しています。
    ご自分の介護は、まだまだ当然かなり先のことではありますが、
    考えていなかった人には衝撃的内容かもしれません。
    特に「子どもたちに世話になりたくない」という考えをお持ちな方。
    どうかご一読くださいますように。

    団塊世代だけに向けてというよりも、超高齢社会で生きるすべての
    人向けに警鐘を鳴らしているようにも思えます。
    806万人がいっぺんに介護が必要になるとも思えませんが、
    まるで椅子取りゲームのように、医療も介護も順番待ち。
    そう遠くない先に来ようとしているのなら、まだ手は打てるはずです。

    いずれにしても、かなり前倒しをして、人生のエンディングまでの
    プランに取り組まなければならない。それも元気なうちにです!
    そういう時代に突入したと感じさせる本です。
      


  • Posted by オレンジの朝 at 03:31Comments(0)「老い」と「介護」