たまりば

地域と私・始めの一歩塾 地域と私・始めの一歩塾八王子市 八王子市

プロフィール
オレンジの朝
オレンジの朝
「八王子・認知症の正しい理解と予防の会」代表。
認知症家族の視点。
コミュニティビジネス・コーディネーターの視点。
いろいろと織り交ぜながら地域社会の課題や
高齢期の生き方を考えています。
現在事務局スタッフ募集中!
お気軽にお問い合わせを!
8ninchiyobo@gmail.com
QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 0人

2012年07月09日

他市に学ぶ 「幸福なまちづくり考in多摩」(1)

前にお知らせしたイベントに参加してきました。
(チラシはこちらからどうぞ)

第一部の多摩ふれあいトーク。
「ためされる地域力~心豊かな地域社会をめざして~」
とても中身の濃い、パネリストたちの話でした。
数回に分けて大まかになりますがご報告します。(記憶とメモが頼りです)

お一人目は村田幸子さん。
福祉ジャーナリストで元NHKの解説委員です。
村田さんをはじめパネリストの方々は、それぞれお話ぶりは
柔らかいのですが強い主張をお持ちの方ばかり。
そこをうまく質問を投げかけながらコメントを引き出す。
またそれを瞬時に要約する。
こういう名コーディネーターがいらっしゃると、参加者は頭の中が
整理できて、なんだかとても助かります。

ご自身も高齢者であり、年間、入院記念日を4回も!お持ちな
村田さん。ふれあいトークを始める前に、福祉ジャーナリストの
視点から「地域力」とは?高齢期とは?のお話です。
年を重ねるほど「一病息災」ではなく「多病息災」。
それでも元気です。
昨年の3.11震災後は「つながりの反省」の大きなきっかけと
なりました。つながりをもっと密にしていかなければと。
被災地はつながりが残っている地域が多かったようですが、
とくに都会地は地域社会が壊れてしまっている。
したがって、新たにどういう地域社会にしていくのか?
作り上げていかなければいけない。
「地域力」は、そこに住む人々が地域社会全体にどれだけ力を
発揮できるか。
自分にできることで力を尽くすことができるかどうか。

なぜ、こういうことが求められるのか?
地域力が必要とされる時代背景を考えていきたい。
1つは人口のこととして考える。
2つ目は社会全体として考える。
平均寿命は男性が80歳。女性が87歳。
本当に長い人生を手に入れることができたのは、大変しあわせな
こと。
「長寿」長く寿げるかはわからないが、長命を授かったのは確か。
どんどん自分が年を重ねていく、その先に見えてくる要介護を
意識して暮らしを小さくしてしまう。
元気なのに介護の心配をしすぎて守りに入ってしまう。
何ともったいないか!
60歳でリタイアなら、15~20年はある。
それは余生ではなく、新たな高齢期をつくりあげなければなりません。
それは子育てよりも長い・・・
自分なりの納得のいく、いきいきした高齢期を。
それは現役時代とは違う。

高齢期とはどんな時期なのか?
年を重ねていろんな面で失っていくことがある。
健康だけでなく、お金も年金暮らし。
そして知人にお迎えが来てしまう。
喪失を感じる時期。

一方、でも自分で時間を作り上げることができる。
現役時代には心の拠り所があった。
会社での役割。家庭での子育て。
リタイア後も、旅行やゴルフなど楽しむことはあるけれど
いずれ飽きてしまい、拠り所がなくなる。
心の空洞をどこに生きがいを求めるか。それは人それぞれ。
生きがいは「生きる甲斐」なのです。

生きがいは3つある!

1つは、趣味の世界。
のめり込んでしまう。何々が好きだ!
それが高じてプロフェッショナルになる人も。
でもそれは自分自身のことだけ。

2つ目は、自分の知っている友人、知人、家族のために
自分のできることをして喜ばれることをする。
それが自分に返ってきてまた喜びとなる。
やりがい。お役目がある。

3つ目は、見知らぬ人のために何か自分の力を尽くす。
そして喜ばれてそれが自分に返ってくる。
地域のために、見知らぬ人のために、自分自身の自己実現を
果たす。それもまた生きがい。
ボランティアや市民活動がそうかもしれません。
姿勢を示して、それを実行に移すこと。
それは同時に地域社会を住みやすくするための役に立つ。

公的なことは平均平等画一的。行政は最低限のサービス。
高齢期にふさわしい、質の高さ。
住民がやること、行政がやること。そしてコラボ、協働。

いままで何が欠けていたのか?
「あなたやる人」「私、言う人」
これからは「私もやりますよ!」と自分も動く。
それを地域住民が見せる。
それが「プロの住民!」
核となるプロの住民に結びついていく。そんな期待がある。

日本人の8割は地域のためにお役に立ちたいと思っている。
その1割か2割しか動いていない。
8割がそう思っているということは、潜在力があるということ。
それはすごい強み!
その人たちをどんなしかけで巻き込んでいくのか・・・

こういう社会において求められるのは、3番目の生きがいです。



  • 同じカテゴリー(CBの視点)の記事
     高齢者が「地域を育てる」という発想の現実性 (2012-07-19 01:04)
     他市に学ぶ「幸福なまちづくり考in多摩」(3) (2012-07-11 19:38)
     他市に学ぶ「幸福なまちづくり考in多摩」(2) (2012-07-10 20:03)
     見知らぬ人の死、そして認知症講座と多摩ブログ村 (2012-07-08 11:48)
     「団塊世代は見ないわよ」 ブログ講座最終日 (2012-07-02 03:52)
     「幸せなまちづくり考in多摩」 (2012-06-29 03:47)

    Posted by オレンジの朝 at 18:54│Comments(0)CBの視点
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

    削除
    他市に学ぶ 「幸福なまちづくり考in多摩」(1)
      コメント(0)