たまりば

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オレンジの朝
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「八王子・認知症の正しい理解と予防の会」代表。
認知症家族の視点。
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2012年06月25日

認知症早期在宅ケア

高齢期に関わるニュースが続いていて、なかなか考察する時間が
取れないのですが忘れないうちにご紹介します。

17日、読売新聞朝刊の一面に大きな見出し。

「認知症 早期在宅ケア」 専門家派遣 長期入院防止へ

≪読売オンラインから引用≫

急増する認知症に対応するため、厚生労働省は来年度から新たな認知症対策に乗り出す。

専門職による訪問チームが発症初期から関わることで、自宅で長く暮らせるようにするのが狙い。
症状が悪化して、精神科病院へ長期入院することも防ぐ。
5か年の整備計画を策定し、自治体が作る医療・介護計画にも反映させる。

新対策の柱の一つが、看護師や保健師、作業療法士など、
認知症を学んだ専門職による「初期集中支援チーム」の創設だ。
チームは、全国に約4000か所ある自治体の介護相談窓口などに
設置する。

認知症が疑われる高齢者宅を訪問し、本人や家族の生活状況を聞き取り、医療機関を紹介する。
本人の理解力が残る初期のうちに、症状の進行の見通しを説明し、
財産管理や介護サービスの アドバイスを行う。火災予防のため、
ガスコンロを電化式に変えるなど、生活環境も整える。
家族への心理的なケアも行う。

(2012年6月17日03時01分 読売新聞)

新聞記事ではもう少し記事が続きます。

さて、「これを担う人材はどこに?」と思うのですが、
赤く記したところが私のキーワードです。
認知症家族として、一番支援して欲しいのは本人への直接支援なのです。
最近は軽度のうちから認知症と診断される方も増えています。

実際は、医療診断からすぐに介護保険サービスにつなげてしまう
(ケアマネジャーを探しなさいという助言)ケースが多く、
医療・介護の両方の制度で、家族はわからないことだらけで苦悩します。

当初、専門家により下記のような支援があったら精神的に助かった
とつくづく思います。

 ・自分がどのタイプの認知症であるのか
 ・これからどんな点に気を付けていくのか
 ・病気はどのような経過をたどるのか
 ・進行を遅らせるために(日常生活を維持していくために)
  何が必要なのか
 ・家族とどんなことを決めていったらいいのか

こうしたことをレクチャーしてくれる人はなかなか存在しません。
特に告知されてショックを抱えている本人のメンタル面の
支援はありません。
(主治医が担う場合もありますが少ないのでは・・・)

そもそも、認知症の専門医は全国で1100人程度と言われています。
専門医に診てもらえることすら難しい状況です。
また、家族も同じようなショックを抱えています。本人のサポートを
どうやっていいのか誰も教えてはくれません。
私も、さまざまな本を読み、講演会を聴き、家族で本人を遠巻きに
(結果的に蚊帳の外)模索するような時間が流れました。

まだ物事が判断しやすい状況のうちに、専門家が
本人の希望を失わせないように、今後何をしていけば良いのか
指針を示してくれることは非常に重要です。






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    Posted by オレンジの朝 at 16:07│Comments(0)認知症について
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